はじめに
結婚式に招かれると、新郎新婦の晴れ姿や旧友との再会も楽しみですが、わくわくするのが食事。「数万円を出して食べる食事だから、おいしくて高級なのがいいなぁ」と本音では思うのではないでしょうか。
食事と手土産はいいものを!!というポリシーのもと、筆者は披露宴の食事を整えました。どうぞご参考になさってください。
本当においしい料理を出したい
1: 披露宴の場所・スタイルと招待客の人数
披露宴は式場内にある大広間でした。2階が吹き抜けになっていて、高い天井。ガーデンに続くようにもなっており、ガーデンパーティもできます。招待客は94名でした。
2: 実際に決めた食事メニューの詳細
- ガーデンパーティー用前菜(シャンパン、カクテル、ソフトドリンク、サラダ、ポテトなど)
- フレッシュフォアグラのゆず味噌風味 カダイフをまとった赤座海老の取り合わせ
- 季節の茸と野菜のロワイヤル 鰹風味のスープをそそいで
- 平目と魚のムース パイアンクルート エシャロット風味のバターソース
- 青りんごのグラニテ
- 特選牛フィレの網焼き 人参と牛蒡のコンフィー わさび風味のソース
- ウェディングケーキ
- デザートビュッフェ(30種類以上のスイーツ)
3: 当初考えていた予算とかかった費用
満足してもらえるコースはだいたい18,000円くらいだろうと予想。実際は、19,000円でしたので、かける人数分で1,786,000円がお食事費用になりました。予想外だったのはドリンク代で、参列者のほとんどがお酒好きという顔ぶれだったため、満足に選んで飲めて、一人3,500円程度を予想しました。
ところが参列者にビールメーカーの方がいたので、その銘柄を出すためにオプションで費用がかかり、一人5,600円になりました。結果、当初は食事とドリンクで約2,020,000,円予想でしたが、実際は約2,310,000円になりました。
4: メニューを選んだ決め手ポイント・理由
チェックポイントは、
- 温かい状態で出るか?
- 味は刺激的でなく、一品一品が美味しいか?
- 誰でも食べられる食材か?
- めったにお目にかかれない高級食材か?
- 食材が柔らかく、食べやすいか?
- 妊婦さん向けに、特定の一皿を別の食材に変えられるか?
などでした。実際に採用したいと思っているコースと、別のメニューが入っているコースを試食させてもらい、一品一品の味を確かめました。結果、やはり採用したいと思えたコースに決定。
良かった点は、冷めにくく、温かさを保てる料理である点。参列者の中には、子連れや新郎新婦の両親など、時々席をはずす可能性がある人もいます。そういう方にも、席に戻ってきたとき、まだ温かいといって喜んでもらえるものがあればいいなと思いました。
5: 食事に関する感想・注意点
披露宴ではとにかく、みなさんにゆっくり食事を味わっていただけるような環境をつくるため、食事の手を止めてしまうであろうワイワイした余興や、キャンドルサービスなどのテーブル回りイベントを採用しませんでした。
おかげさまで、「ゆっくり食事できた。めちゃおいしかった。」「なんか結婚式って忙しくて食事の味がよくわからんけど、今回はいいフルコース食べたって気がした」と満足げな感想をもらいました。特に、結婚式によく呼ばれ、余興にも正直飽きてしまっている会社関係の方々や、最近の流行りを余興にされてもぴんとこないシニア世代にも好評でした。
おわりに
高ければ問題ないということでもなく、無駄に高級食材すぎて美味しさがいまいち分からないコースや、全体のバランスを無視して、凝った一品があるために強烈に価格がアップするなどのコースはおすすめできません。
参列者の方が満足できるであろう食事、そして、自分たちも選んで良かったと思える食事を見つけてください。一生懸命相手のために考えた思いは、食事で最高のおもてなしをするという形を通して、きっと皆さんにも伝わると思いますよ!
(photo by amanaimages)